タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です

Top Page › Archive - 2020年09月
2020-09-28 (Mon)

根室本線赤平駅[1] 炭鉱都市の代表駅は赤平三山のお膝元

根室本線赤平駅[1] 炭鉱都市の代表駅は赤平三山のお膝元

空知管内は赤平市美園町1丁目にある、JR北海道の赤平(あかびら)駅。当駅は空知炭田の一翼を担う炭鉱都市だった赤平市の中心街に位置します。赤平で初の大型炭鉱は茂尻駅に隣接し、1918年7月に開坑した大倉鉱業㈱茂尻炭礦ですが、赤平市街の付近では更に前から石炭の採掘が始まっていました。赤平観光協会公式サイトによると赤平における炭鉱の黎明は、1894年に坂市太郎氏(ばん・いちたろう)が鉱区出願をした事にあると言います...

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感謝 * by Daichan
父は昭和60年代まで赤平駅に勤め、私自身、駅に隣接した官舎で生まれ育ちました。こんなに詳しい解説を初めて読ませていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ほんとうに、ありがとうございます。

Re: 感謝 * by 叡電デナ22
Daichanさん


どうも、返信が遅れまして申し訳ございません。
拙い文章ですがご感想を頂きありがとうございます。

昭和60年代という事は窓口営業が日交観に委託された頃ですね。
お父様は運転取扱に携わっていらしたのでしょうか?

また宜しければ当ブログをご笑覧ください。

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2020-09-25 (Fri)

根室本線茂尻駅のトラス跨線橋と国鉄清算事業団の土地

根室本線茂尻駅のトラス跨線橋と国鉄清算事業団の土地

前回記事では茂尻炭礦の貨物駅として開設され、炭鉱町の交通・物流を支えてきた茂尻駅を紹介しました。今回はその続きです。島式ホームだけ見ると全長約128mで大した事が無いように感じるかも知れませんが、実は茂尻駅構内の総延長は結構長く、分岐器のある西端の22線踏切から東端の23線踏切に至るまで約740mあります。プラットホームの東端から富良野方を眺めると、1番線と2番線の合流する分岐器が小さく見えるでしょう?国鉄 JR...

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2020-09-21 (Mon)

根室本線茂尻駅 高台に開設された茂尻炭礦の貨物駅

根室本線茂尻駅 高台に開設された茂尻炭礦の貨物駅

空知管内は赤平市茂尻元町南2丁目にある、JR北海道の茂尻駅。地名の「茂尻」の正式な読みは「もじり」ですが、駅名の方は濁点を抜いた「もしり」で登録されています。駅の他に「もしり」の読みを採用している施設は見当たらず、日本郵政グループ公式サイトも茂尻郵便局に「もじり」のルビを振っています。しかし茂尻の由来はアイヌ語の「モシリケシオマナイ」(訛って「モシリケソマナイ」とも)であり、元々の語源に濁音の無い「...

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2020-09-18 (Fri)

根室本線平岸駅 平岸炭鉱と北菱平岸炭礦

根室本線平岸駅 平岸炭鉱と北菱平岸炭礦

空知管内は赤平市平岸仲町1丁目にある、JR北海道の平岸(ひらぎし)駅。同名の駅は札幌市営地下鉄南北線にも存在しますが、平岸という地名の由来はアイヌ語の「ピラ・ケシ」(和訳:崖の端)だと言われています。北海道立アイヌ民族文化研究センターによると「崖の端」が具体的に何処を指すのかは不明だといいますが、札幌の平岸は精進川の沿岸に長い崖がありますし、赤平の平岸も空知川に沿って崖が続いているという地形的な共通...

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2020-09-14 (Mon)

根室本線上芦別駅 京都殖民協会の開拓に始まる炭鉱町

根室本線上芦別駅 京都殖民協会の開拓に始まる炭鉱町

空知管内は芦別市上芦別町にある、JR北海道の上芦別(かみあしべつ)駅。芦別駅のある本町とは芦別川を挟んで対岸の、上芦別町市街地に駅が置かれています。上芦別町は京都人達により結成された、京都殖民協会が開拓した事から和人の定住に至った町です。この京都殖民協会の創始者は、京都府愛宕郡大宮村字西賀茂(現:京都市北区西賀茂)の庄屋の子息だった西田作次郎氏です。西田氏は1881年、何と17歳の若さで地元の村総代に選ば...

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2020-09-11 (Fri)

[保存車両]三井芦別炭鉱の坑内軌道を走った「三池8トン有線電車」

[保存車両]三井芦別炭鉱の坑内軌道を走った「三池8トン有線電車」

かつて日本有数の炭鉱地帯として名を馳せた、北海道の空知炭田。空知管内の芦別市も石炭産業の一翼を担う炭鉱都市として栄え、三井や三菱といった財閥も鉱業所を構えていました。1950年代に入り石油の台頭による「エネルギー革命」が起こると、芦別炭鉱でも1960年代に閉山が相次ぎました。そして最終的に1992年9月、三井芦別炭鉱の閉山を以って芦別炭鉱の歴史に終止符が打たれています。JR北海道 国鉄 芦別駅 根室本線 三井芦...

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2020-09-09 (Wed)

出札から駅長代理まで幅広く担当 国鉄の駅員「運輸掛」について

出札から駅長代理まで幅広く担当 国鉄の駅員「運輸掛」について

2016年3月ダイヤ改正で廃止された石北本線上白滝駅(2015年9月19日撮影)国鉄の古い職制には管理職、掛職、手職といった区分が設けられていました。戦前の鉄道省では掛職を「雇員」、手職を「傭人」と定めており、これら2つの分類はその他の官公庁にも存在しました。雇員は現代で言う現業公務員のようなもので、民法上の雇用契約により官公庁に勤務し、吏員の事務補助に当たる職員の事です。一方、傭人は私法上の雇用契約により官...

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2020-09-06 (Sun)

石北本線生田原駅 駅舎と一体化した図書館と「オホーツク文学館」

石北本線生田原駅 駅舎と一体化した図書館と「オホーツク文学館」

オホーツク管内は紋別郡遠軽町生田原(旧:紋別郡生田原町生田原)にある、JR北海道の生田原(いくたはら)駅。遠軽町南部の山間部に位置する、旧生田原町の中心街に駅が設けられています。この市街地を貫通するように生田原川(湧別川の支流)が北へ流れており、石北本線と国道242号線も川に沿って南北に敷かれています。生田原駅から西へ3分ほど歩くと旧生田原町役場の庁舎があり、合併後は遠軽町役場生田原総合支所として再利用...

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生田原駅、 * by らんちゃん
先々月、ホッカイドウラブ~のきっぷで、7年半ぶりに行ってきました。その時と同様、図書館にも立ち寄り。7年半前には、吹雪の中歩いて、ちゃちゃわーるどにも行ってきました。その時が、ノースに初乗車にて。今年はその生田原駅に行った次の日に、ラベエクノースに乗れました。ノース乗りは、これが最後になってしまうかなと・・・。
生田原図書館、私のお気に入りの某本は、7年半前と変わらない場所に置いてあり、今回も乗り換え時間まで読んでました(笑)。この日はあと、丸瀬布の図書館にも😁こっちの方が時間、長くいました。
メインは、大雪の限定車内販売と、遠軽の居酒屋でした。

Re: 生田原駅、 * by 叡電デナ22
らんちゃんさん

どうも、こんばんは。

あの6日間周遊パスで生田原駅を再訪されたんですね!
駅舎と図書館が一体化していると、次の列車の待ち時間を過ごすにもありがたいですよね。
丸瀬布駅なら更に列車本数が少ないので、図書館を使う乗り鉄は更に多いのかも知れません。
そして同じ石北本線だと他にも女満別駅が図書館併設・・・一路線で3ヶ所も図書館駅が存在するのは面白いですw

クリスタルエクスプレスが引退した今だと、車齢の近いノースレインボーもラストランが近いかも知れませんね。
私も機会があればじっくり乗りたいです。

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