石狩管内は石狩郡当別町字金沢にあった、JR北海道の石狩金沢(いしかりかなざわ)駅。去る2020年5月7日を以って廃止された、札沼線末端区間(北海道医療大学~新十津川間)に属しています。北海道医療大学駅との距離は3kmで、大学前の2車線道路を道なりに進めば徒歩でも簡単に辿り着けます。駅の所在地は「伊達山」と呼ばれる標高101mの小山の麓で、仙台藩の支藩である岩出山領の領主・伊達邦直が1872年、家臣を引き連れて当別に入...
タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-
現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です
かれこれ6年も前の話になりますが、この頃は総武線沿線に住んでいました。日頃の疲れを癒そうと休日の朝早くから横浜へ繰り出し、横浜線の205系を乗り回した帰りに京浜東北線を利用。当時のJR東日本では、まだE233系が最新鋭の通勤電車として増備されていましたね。京浜東北線では209系が全て置き換えられてから4年が経過し、まもなく横浜線にもE233系6000番台が投入されようとしていました。南浦和行き快速が停車し大船方のクハ車...
中国・武漢から全世界に感染拡大し、35万人以上の命を奪った新型コロナウィルス。我が日本でも春節に伴う訪日観光客の増加が仇となり、全国各地で感染者が相次ぎ大騒動となりましたが、去る2020年5月25日、ようやく緊急事態宣言が解除されました。しかし、まだまだ油断は禁物です。記事を書いている5月27日には東京都で11人、神奈川県で5人が新たに感染したと発表されました。今後もソーシャルディスタンスへの配慮を忘れず、日頃...
これまでJR北海道は毎年6月1日~9月30日を盛夏服期間、10月1日~翌年5月31日を冬服期間と定めてきました。盛夏服期間は駅長・助役や優等列車乗務の車掌が白服を着用するほか、全社員のジャケットの省略と半袖シャツの着用を認めてきた訳です。2009年6月からは現業機関でもクールビズを導入し、盛夏服期間におけるノーネクタイも認めるようになりました。制服指定の半袖盛夏シャツは、左袖と右胸に銀色のワッペンが縫い付けられてい...
2016年9月2日、宗谷本線音威子府駅にて撮影JR北海道の宗谷北線運輸営業所が廃止されてから、今年で3年を数えるようになりました。今回は同運輸営業所に長く在籍し、廃止に伴い旭川運転所に転属したキハ54系を取り上げましょう。・・・とその前に、そもそも運輸営業所がどのような組織かという話をします。これはJR北海道がローカル線区の経営改善を目的として、駅、運輸(動力車乗務員・車両検修)、工務(保線・電気)、管理事務、ツ...
JR北海道本社のお膝元にある函館本線桑園駅同駅は「学園都市線地区駅」の拠点駅でもある2020年1月4日撮影日本の鉄道事業者の多くは、複数箇所の中小駅を1ヶ所の管理駅がまとめて管轄する体制を採っています。私鉄や地下鉄では「管区駅」、「駅管区」などと呼んでいますね。中でも阪急電鉄は駅管区のトップを「統括駅長」と称し、その下に駅長、首席助役、助役、保安スタッフ(運転取扱担当)、営業スタッフ(接客担当)といった駅...
渡島管内は山越郡長万部町字国縫にある、JR北海道の国縫(くんぬい)駅。当駅所在地である国縫は長万部町内としては最南端の集落で、内浦湾(通称:噴火湾)の西岸最奥部に位置する漁村です。国縫漁港は長崎の出島よろしく、遠浅に築造した人工島に設けられており、日本初の「島式漁港」(別名:ワイングラス型漁港)として有名です。本土とは「国縫漁港大橋」という長い橋で結ばれています。昔から国縫周辺の海は干満の差が激しく...
前回記事では渡島管内のニ海郡八雲町にある山越駅を紹介しましたが、当駅から国道5号線を東へ徒歩2分ほど進むと山越諏訪神社があります。「山越内関所之跡」の石碑と「夜泣き石」に接して、鳥居と社務所を置いています。この神社は江戸幕府が東蝦夷地を直轄地に編入し、山越内関所を設けてから6年後の1807年に建立されました。もとい福山(現:松前郡松前町)出身の漁師が漁業繁栄を祈願し、なおかつ山越内に住む和人達の氏神を祀...
渡島管内はニ海郡八雲町山越にある、JR北海道の山越(やまこし)駅。内浦湾(通称:噴火湾)の西側に位置する八雲町の市街地から、海岸に沿って約4km南東に離れた漁村に駅があります。駅前には水産加工会社の㈲マルヤス安藤水産が社屋を構えており、集落の東側には山越漁港もあります。山越という地名の語源はアイヌ語の「ヤム・ウク・ウシ・ナイ」(和訳:栗拾いをいつもする沢)と言われており、一般には「ヤムクシュナイ」と呼...
2018年1月8日、札沼線石狩月形駅にて撮影下り普通列車の運転士にスタフ入りタブレットキャリアを渡す輸送主任新型コロナウィルスを巡り、政府が北海道を含む13都道府県を「特定警戒都道府県」に指定した事を受け、JR北海道は札沼線北海道医療大学~新十津川間のラストランを、当初予定よりも20日早い2020年4月17日に繰り上げて実施しました。今回のラストラン前倒しに伴い、ワンマン列車の乗務を担当した石狩当別駅所属の運転士や...
どうも、こんばんは。
駅舎を保存する構想は風の噂で聞いていましたが、公園に整備されるんですね!
完成した暁には是非とも再訪したいです。
その時には物産館にも寄って「めはりずし」を食べます!
『北海道新聞』2017年1月1日付朝刊第38面に掲載されたインタビュー記事道新が不定期連載している記事に「揺れる鉄路」というシリーズがあります。これは莫大な赤字を抱えるJR北海道が2016年11月、「当社単独では維持することが困難な線区について」と題して13線区を発表した事を受け、2016年12月30日から連載が始まりました。具体的には道内ローカル線を取り巻く現状や、全国各地におけるローカル線の存続に向けた取り組み、ヨーロ...
渡島管内は二海郡八雲町山崎にある、JR北海道の山崎駅。内浦湾(通称:噴火湾)の西側に位置する八雲町の市街地から、海岸に沿って約6km北上した小さな漁村に駅があります。この漁村では「水口漁業部」という漁師の団体がホタテ、鮭、カレイ、スケトウダラ等の漁を操業しており、駅の南東に山崎漁港を構えています。逆に集落の北には種馬を飼育する㈲山崎牧場があるほか、西側の平地には牧草地、トウモロコシ畑、ジャガイモ畑が広...
前々回、前回、そして今回と3回連続で砂原支線の鹿部駅に関する投稿となります。島式ホームを眺めていると、上り線側(大沼・函館本線)の床面に1ヶ所だけ、橙色のチョークで印を付けている箇所を発見。駅舎の手前、普通列車停止位置目標のすぐ傍にあります。逆に下り線側(森・長万部方面)に同様のマーキングは見られません。風雨に晒されてすっかり色褪せていますが輪郭はしっかり留めており、太い横線の下に「SL」の2文字を示...