前回記事では砂原支線の鹿部駅を紹介しましたが、実は駅舎の北には木造モルタル造りの古びた小屋があります。駅舎は「リーフの会」の方々がペンキ塗りを施しているおかげで綺麗な姿ですが、こちらは経年劣化で外壁がボコボコに凹凸し、砂埃の付着による汚れも目立ちます。この小屋は国鉄時代、函館保線区大沼保線支区の鹿部検査班が詰所として使用していた物だそうです。大沼保線支区はJR北海道函館保線所大沼保線管理室の前身。国...
タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-
現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です
渡島管内は茅部郡鹿部町字本別にある、JR北海道の鹿部(しかべ)駅。函館本線大沼~森間は標高1,131mの活火山・駒ヶ岳を囲むように2本に枝分かれしており、鹿部駅は東回りに敷かれた「砂原支線」に属しています。鹿部町は太古の火山活動で形成されたカルデラに海水が流入して出来たとされる、内浦湾(通称:噴火湾)の沿岸に位置する大きな漁師町です。また、30ヶ所以上の泉源を有する温泉地でもあり、海沿いの中心街に5軒の温泉宿...
渡島管内は茅部郡森町砂原4丁目(旧:茅部郡砂原町字会所町)にある、JR北海道の渡島砂原(おしまさわら)駅。函館本線大沼~森間は標高1,131mの活火山・駒ヶ岳を囲むように2本に枝分かれしており、渡島砂原駅は東回りに敷かれた「砂原支線」に属しています。所在地である砂原町が支線名の由来になっている事は言うまでもありません。当地は太古の火山活動で形成されたカルデラに海水が流入して出来たとされる、内浦湾(通称:噴火...
2016年10月23日、札沼線豊ヶ岡駅にて撮影駅舎の玄関に掲げられた木製の駅名看板新型コロナウィルスを巡って、政府が北海道など13都道府県を「特定警戒都道府県」に指定した事を受け、当初予定よりも20日早い2020年4月17日にラストランを敢行した札沼線北海道医療大学~新十津川間。JR北海道が国土交通省に申請した同区間の事業廃止日は2020年5月7日なので、運行終了後は廃止前日の5月6日まで長期運休となっています。樺戸の農耕地...
『北海道新聞』2020年4月22日付朝刊第28面に掲載された、立石さんの訃報2019年11月に中国・武漢で新型コロナウィルスが発生してから早5ヶ月、依然として世界各地に新たな感染者が出続けています。中国に隣接する我が日本でも毎日、感染者が増加しており、収束の糸口は未だに見えてきません。感染者の中には重篤状態に陥り、命を落とす人も少なく無い状況。遂には日本の鉄道産業に多大な貢献を果たした方も、コロナウィルスに侵され...
平日朝ラッシュ時に旭川~名寄間で上り1本だけ運転される3両編成2016年9月2日、宗谷本線比布駅にて撮影JR北海道旭川支社の車両基地であり、動力車乗務員(主任運転士・運転士)も所属する旭川運転所(旭アサ)。同運転所のキハ40系は全てワンマン運転に対応しており、700番台16両、1700番台16両の計32両が在籍しています。定期列車の充当区間は函館本線滝川~旭川間、富良野線全区間、宗谷本線旭川~音威子府間、石北本線新旭川~...
国鉄時代の「カレチ」からの伝統である、白い盛夏服を着て乗務する車掌一時帰休は6月1日の衣替えを跨いで実施される2019年9月22日、函館本線苗穂駅にて撮影新型コロナウィルスを巡って2020年4月16日、政府が全国に対象を拡大して「緊急事態宣言」を発令しました。同時に北海道を含む13都道府県が「特定警戒都道府県」に指定され、感染拡大防止の取り組みを重点的に進める方針が示されています。この緊急事態宣言を受けてJR北海道は...
新型コロナウィルスに関する緊急事態宣言を受け、前倒しで運行を終えた札沼線末端区間ラストランを見届けるべく、新十津川駅には多くの沿線住民らが集まった4月17日9:55、道新本社ヘリから玉田順一氏による撮影『北海道新聞』2020年4月18日付朝刊第1面より引用2020年4月16日、政府が全国に対象を拡大して発令した「緊急事態宣言」では、北海道を含む13都道府県が「特定警戒都道府県」に指定され、感染拡大防止の取り組みを重点的に...
新型コロナウィルスを巡って2020年4月16日、政府から緊急事態宣言の発令を全国に拡大するとの発表がありました。特に北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府の6道府県については、既に緊急事態宣言を発出している7都府県(東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡)と同程度にコロナウィルスが蔓延しているとされ、これら13都道府県を「特定警戒都道府県」に指定し感染拡大防止の取り組みを重点的に進める事になりま...
上川管内は名寄市風連町本町(旧:上川郡風連町本町)にある、JR北海道の風連(ふうれん)駅。名寄市との合併により2006年3月に廃止された、旧・風連町の中心市街地に置かれています。現在の風連町は名寄市の合併特例区に指定されており、風連町役場の旧庁舎が名寄市役所風連庁舎として再活用されているほか、駅前には市が開設した「ふうれん地域交流センター」が建っています。もち米の作付面積日本一を誇る名寄市内にあって、風...
つい先ほど、地上波初放送のアクション映画『トレイン・ミッション』を観終わりました。主人公のマイケルはアイルランド移民の元警官(本人曰く60歳)で、メトロノース鉄道の沿線で共働きの妻、私立大学への進学を間近に控える息子と家族3人で暮らしています。10年前に警察を辞めて生命保険会社に転職し保険外交員を務めていましたが、「営業成績が悪い」という理由で突如解雇されてしまいました。失意の中、いつものように乗り込...
大谷地の札幌市交通局本庁舎に併設された教習所の風景一昔前は東西線6000形のシミュレーターが置かれていた札幌市交通局事業管理部総務課(2004)『さっぽろの市営交通』p.23より引用コロナウィルスを巡って政府が緊急事態宣言を発出したばかりですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?私は2月下旬より外出を通勤や買物など必要最小限に抑え、休日の鉄活動を控えている最中でございます。何しろ高校時代に帯状疱疹をこじらせて肺炎を...
上川管内は士別市多寄町(旧:上川郡多寄村)にある、JR北海道の瑞穂(みずほ)駅。宗谷本線と国道40号線が南北に貫く農耕地帯・多寄の北部に位置し、士別市内では最北端の鉄道駅となっています。周辺の農家は稲作と畑作を兼業する世帯が多いようですが、現地の景色を眺めると野菜のウェイトが大きいと感じますね。多寄町の中心部にある多寄駅とは2.8km離れており、線路と並行して直線的に道路が続くので徒歩でも難なく行き来でき...