宗谷管内は天塩郡幌延町字問寒別にある、JR北海道の糠南(ぬかなん)駅。同じく宗谷本線の駅を構える問寒別市街から、西へ道なりに1.5kmほど離れた草原に佇んでいます。問寒別駅とは徒歩にして片道30分ほどで行き来できるので、列車の待ち時間を活用して両駅を訪問してみるのも良いでしょう。何しろ両駅が属する音威子府~稚内間を走る普通列車は1日に上下3本ずつしかなく、一度下車すると次の列車まで最短3時間半は待たされますか...
タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-
現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です
空知管内は樺戸郡浦臼町字晩生内にある、JR北海道の晩生内(おそきない)駅。来る2020年5月に廃止される札沼線末端区間(北海道医療大学~新十津川間)に属します。駅を囲むように稲作・畑作農家が暮らす集落が形成されており、線路を挟んで東側には水田が広がっています。一方、西側には小規模ではありますが、「牡丹蕎麦」(ぼたんそば)という品種の蕎麦を栽培する畑があります。牡丹蕎麦は元々、北海道で広く作付けされてきた...
まだ苗穂駅が移転する前、周辺を散策していると苗穂運転所構内にキハ183-406が留置されているのを発見しました。キハ183-406は波動輸送用として使うために、エンジンの出力を抑制する改造を施したキハ183系400番台に属する運転台付き気動車です。元々の車番は「キハ183-506」で、改造前は2009年9月まで特急「とかち」(同年10月ダイヤ改正で全列車スーパー化)に充当されていました。改造後の2010年から函館運輸所に配置されていま...
前回、前々回と記事2本立てでJR北海道の石狩当別(いしかりとうべつ)駅を取り上げましたが、同駅の北東には札沼線末端区間を支える保線基地があります。ここは札幌保線所石狩当別保線管理室。2014年7月まで石狩当別駅工務として機能していた職場です。構内にはコンクリート造りの平屋の事務所棟が建っています。公道に面した正門を見ると・・・ちゃんと「札幌保線所石狩当別保線管理室」と書かれた看板を掲げています。石狩当別駅の...
前回記事はこちら。引き続き石狩管内は石狩郡当別町錦町にある、JR北海道の石狩当別(いしかりとうべつ)駅を取り上げます。前回は江当軌道、国鉄札沼線、当別町営軌道が関わる駅の歴史を辿り、駅舎外観と乗務員宿泊所をひとしきり眺めたので、今回は待合室とホームの様子を見ていきましょう。駅の南北を繋ぐ自由通路2階の中間には待合室の出入口が設けられています。その右脇(北側)には壁に小さな棚を付けた意味深なスペースが...
石狩管内は石狩郡当別町錦町にある、JR北海道の石狩当別(いしかりとうべつ)駅。当別町は札幌市に隣接する自治体で、高度経済成長期以降にベッドタウン化が進んだ町です。同町内の石狩太美駅周辺が新興住宅地として注目されがちですが、当別市街から札幌方面へ通勤・通学する住民も多く見られます。駅南口から延びる当別大通を軸に商店街が形成されており、個人商店・飲食店が多く軒を連ねるほか、JR北いしかり(北石狩農業協同組...
上川管内は空知郡南富良野町字下金山にある、JR北海道の下金山(しもかなやま)駅。南富良野町発祥の地である金山から北へ約6km、富良野町との境界を間近に控える集落に佇んでいます。駅前には「作倶楽」(さくら)という名の農産物直売所があり、集落の南北に畑を構える農家が栽培する野菜を販売しています。そのラインナップはカボチャ、トウモロコシ、人参、ニンニク、アスパラ、キャベツ、レタス、シシトウ、スイカなど。基本...
札幌市中央区北14条西18丁目。函館本線桑園駅から高架線に沿って道路を西へ進むと、徒歩9分ほどで高架下に収まった平屋の事務所棟が見えてきます。この建物はJR北海道の「桑園総合事務所」です。路上に看板を置いているため予てより存在を知ってはいましたが、入居する部署までは知らなかったので現地の様子を見に行ってきました。建物の見た目からして、桑園総合事務所は函館本線琴似~札幌間の高架化が完成した1988年11月から存...
『北海道新聞』の2020年1月9日付朝刊第15面(くらし)に珍しく札幌市交通局の広告が掲載されたのですが、その内容は何と札幌市営地下鉄が翌2021年に開業50周年を迎える事を伝えるものです。札幌市営地下鉄は東京、大阪、名古屋に続く全国4都市目の地下鉄として、1971年12月に南北線北24条~真駒内間が開業しました。世界初のゴムタイヤを用いた中央案内軌条式地下鉄でもあります。1956年に市役所勤務から31歳の若さで札幌市交通局...
前回記事はこちら。引き続き、2019年に購入した鉄道書籍10冊のうち、8冊目~10冊目を紹介していきましょう。8冊目は古書店で入手した、北海道ジェイ・アール整備株式会社40年史編集委員会・編『40年史 1962-2002』(2002年/北海道ジェイ・アール整備株式会社)。本書はJR北海道の子会社、北海道ジェイ・アール整備㈱が創立40周年を迎えた2002年に発行された記念誌です。社名を見てもピンと来ない・・・という方は、現社名の「北海道ジェ...
前回記事はこちら。引き続き、2019年に購入した鉄道書籍10冊のうち、5冊目~7冊目を紹介していきましょう。5冊目は北海道新聞社・編『札幌の路面電車100年』(2019年/北海道新聞社)。現役の路面電車としては日本最北端となった札幌市電が、2018年8月で開業100周年を迎えた事を受けて道新が企画した書籍です。しかし編集が難航したのか、惜しい事に翌2019年5月の発売となってしまいましたが(3ヵ月後には101周年!)、路面電車100...
明けましておめでとうございます。昨年の「Yahoo!ブログ」サービス終了に合わせて『札幌学院大学鉄道研究会OB会のブログ』を廃止する事になり、FC2に個人ブログを立ち上げてから7ヶ月目を迎えました。昨年は多忙にかまけてブログの執筆があまり出来ず、せっかくのネタも蓄積されて勿体無い状況なので、今年は何としても更新頻度を上げていきたいですね。今年もどうぞ宜しくお願い致します。写真は2019年3月より大牟田駅西口広場に...