タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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Top Page › Archive - 2016年11月
2016-11-28 (Mon)

釧網本線藻琴駅 駅事務室を改装した喫茶店「トロッコ」

釧網本線藻琴駅 駅事務室を改装した喫茶店「トロッコ」

オホーツク管内は網走市藻琴にある、JR北海道の藻琴(もこと)駅。網走市街から南東へ10kmほど離れたオホーツク海沿岸の漁村に位置し、駅の近くにはシジミの名産地として知られる藻琴湖があります。藻琴湖では牡蠣の養殖も行われているのですが生産量が非常に少なく、大変上質ながら地元での消費がほとんどで滅多に流通しないため「幻の至宝牡蠣」と呼ばれています。藻琴駅は1924年11月、国鉄網走本線(後の釧網本線)網走~北浜間...

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2016-11-27 (Sun)

廃止間近の留萌本線増毛駅界隈 2016/11/24

廃止間近の留萌本線増毛駅界隈 2016/11/24

昨日の記事で取り上げた、上り9426D(増毛14:00始発・旭川行き臨時列車)に充当されたタラコ色のキハ40-1758を増毛駅で見送った後の話になります。11月5日の訪問時は旭川~増毛間の臨時列車全4本の完乗を優先したため、あまり散策する事が出来なかった増毛の市街地。既に何度か来た事がありますが、4934D(増毛17:47始発・深川行き普通列車)に乗るまでの間、故・高倉健さんの主演映画「駅 STATION」の舞台になったこの町を改めて...

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2016-11-26 (Sat)

臨時列車として留萌本線を走るタラコ色のキハ40-1758

臨時列車として留萌本線を走るタラコ色のキハ40-1758

2016年11月3日より運行を開始した旭川~増毛間の臨時列車は、11月23日より2両編成から3両編成に増車して運転されています。充当車両はキハ40系のままですが、勤労感謝の日に釧路運輸車両所のキハ40-1758(首都圏色)が増毛方に連結され、首都圏色+JR北海道色+JR北海道色という編成を組成しました。2016年12月4日に控える留萌~増毛間の廃止を目前に、朱色5号のキハ40系が留萌本線に乗り入れたので驚愕した鉄道ファンも多い事でし...

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2016-11-25 (Fri)

【要注意】留萌本線で臨時列車を含む時刻変更を実施!11/23から

【要注意】留萌本線で臨時列車を含む時刻変更を実施!11/23から

箸別駅にて 臨時列車のキハ40系と「朝礼台」のツーショット留萌本線留萌~増毛間が営業終了を迎える2016年12月4日まで、残り1週間ほどになりました。これから廃止前の巡礼を予定している方も多いでしょうが、重大なダイヤの見直しがあったので紹介しましょう。ご利用の際にはくれぐれもご注意下さい。留萌本線では2016年11月23日より、定期列車1本と臨時列車4本(旭川~増毛間・留萌~増毛間各1往復)について発車時刻の変更が行...

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2016-11-24 (Thu)

迫る留萌本線区間廃止!旭川~増毛間の臨時列車に関する補足

迫る留萌本線区間廃止!旭川~増毛間の臨時列車に関する補足

今回の記事は全4回に渡り連載した、旭川~増毛間で運行中の臨時列車の乗車記録に関する補足となります。JR北海道旭川支社のプレスリリースに加え、旭川駅や留萌駅などに掲示されている臨時列車の時刻表には、根室本線新得~浦幌間の掲示とは異なり列車番号が明記されていない事を取り上げました。ところが盲点がありまして、何と交通新聞社が刊行している『道内時刻表2016年12月号』に臨時列車のダイヤが掲載されているのでした。...

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No title * by rak*a*05*4
ご苦労様です!
釧路から車両回すとは面倒なことしたものですね。
ファンサービスと言いつつそれだけ充当する車両がごにょごにょ、
なのか。

増毛は寒いので、熱々の酒蔵ラーメンは美味しいですよ。
サービスは北海道らしく、ごにょごにょ、でしたが(笑)。
深川駅?で配布している「増毛駅周辺プチ得散策」に田中商店の
割引案内がついてますよ(対象の切符を見せる)。
向かいの国稀酒造で試飲もできるので、帰りの車内でワンカップを飲むのも良いでしょう。
限定品を3本かついで乗車しようとしたら、「ずいぶん買ったねえ」とJR職員の方から声がかかりました。
一番美味しそうな奴は親に取られました(笑)。
甘酒飲む方には、酒粕が安くて高品質でお土産にオススメです。
(OBいしかわ@関東支部)

No title * by 札学鉄研OB会
>OBいしかわさん

実は既に3回、酒蔵ラーメンを食べております。
味噌と醤油を食べたのですが、個人的には味噌の方がシビレを感じて好きですね。
あの刺激が体を温めてくれるので、冬場だと尚更美味しいでしょうね。
ただ、先日の再訪では甘海老の匂いに誘惑されてしまいまして、とうとう甘海老ラーメンを注文してしまいましたw
あちらもなかなか美味しかったですが、酒蔵ラーメンの方が独自色が強く感じられますね。

旭川運転所が車両不足だとすれば、釧路よりも苗穂から応援を呼んだ方が良いと思いますね。
なんだかんだで苗穂のキハ40系は両数が余剰な気がします。

(叡電デナ22@札幌市在住)

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2016-11-22 (Tue)

札沼線豊ヶ岡駅 駅の開業前に存在した石炭搬出拠点

札沼線豊ヶ岡駅 駅の開業前に存在した石炭搬出拠点

空知管内は樺戸郡月形町豊ヶ丘にある、JR北海道の豊ヶ岡駅。地名と駅名は読みこそ同じ「とよがおか」ですが、何故か表記が統一されていません。札沼線(学園都市線)の末端区間に当たる北海道医療大学~新十津川間の途中駅です。田園地帯を走行する同区間は視界の開けた駅ばかりなのですが、当駅は国道275号線から1km以上離れた林の中にあり、札沼線でも屈指の秘境駅とされています。周辺の民家は非常に少なく林の外に僅かに数軒、...

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No title * by 風旅記
おはようございます。
北海道全域でローカル線の存廃が問題となっています。札沼線も、末端では既に1日1往復まで減らされていることもあり、今後の動きが気になります。
豊ヶ岡駅、車窓に幾度か見たことがありますが、降りたことはありませんでした。
知名度が全国区になるような大規模なもの以外にも、こちらにありますような中小の炭鉱は幾つもあったのでしょうし、その物流には鉄道(ローカル線)が使われていたのでしょうね。
今日も楽しく拝見致しました。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/

No title * by 札学鉄研OB会
>風旅記さん

当時、札沼線の沿線には無数の炭鉱が点在し、樺戸炭田なるものを形成していたそうです。
名前が分かっているだけでも月形炭鉱、徳富炭鉱、新十津川炭鉱、日進炭鉱、黒光炭鉱があり、他にも採掘・稼動の履歴が不明な小さな炭鉱が多いのだといいます。
なかなか話題に上らない樺戸炭田ですが、月形炭鉱の他にも運炭に札沼線を利用した炭鉱があったのかも知れませんね。
豊ヶ岡駅の近くにロープウェイが築かれていたというのも驚きですが、今では当時の面影が見当たりません。

札沼線末端区間でのバス転換の検討ですが、沿線にとっては鉄道を存続させた方が安全なはずです。
何しろ並走しているバス路線の本数からして圧倒的に少ないですし、ジェイ・アール北海道バスですら匙を投げた地域ですから、おいそれとバス転換できるとは到底思えません。
月形高校の生徒が通学利用している事を考えると、せめて1日6往復運転されている北海道医療大学~浦臼間の存続は望まれるところです。

(叡電デナ22@札幌市在住)

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2016-11-20 (Sun)

迫る留萌本線区間廃止!旭川~増毛間の臨時列車に乗る【4】

迫る留萌本線区間廃止!旭川~増毛間の臨時列車に乗る【4】

留萌駅では吹雪に見舞われる中、13:19に3本目の臨時列車(留萌13:28始発・増毛行き普通列車)の改札が開始されました。改札メロディ「夕陽」が流れる中、ラッチに入った駅員に「留萌本線フリーパス」を見せてホームに移動します。発着番線は駅舎の向かいにある2番線。まずは跨線橋を渡ってから、キハ40系2連を撮影しました。編成最後尾では車掌が落とし窓から顔を出し、ホームの状況を確認しています。留萌駅の縦書き駅名標と絡め...

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2016-11-18 (Fri)

迫る留萌本線区間廃止!旭川~増毛間の臨時列車に乗る【3】

迫る留萌本線区間廃止!旭川~増毛間の臨時列車に乗る【3】

留萌駅の立ち食い蕎麦屋でニシンそばを食べた後、3本目の臨時列車(留萌13:28始発・増毛行き普通列車)まで時間があったので駅構内を見て回る事に。留萌本線留萌~増毛間が営業を終える2016年12月4日まで残り僅かな日数となり、トラベルセンターの前には「95年間ご利用ありがとうございました 1921.11.5~2016.12.4」と記された貼り紙が掲示されていました。ニシン漁で栄えた沿線風景も今や過去のもので、礼受駅の近くにある旧佐...

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2016-11-17 (Thu)

迫る留萌本線区間廃止!旭川~増毛間の臨時列車に乗る【2】

迫る留萌本線区間廃止!旭川~増毛間の臨時列車に乗る【2】

旭川駅からキハ40系の臨時列車に乗り、やって来た留萌本線の終着・増毛駅。定刻より5分遅れでの到着ですが、ホームの警備員によると折り返しの留萌行き臨時列車は定刻通り11:22の発車。今回は計4本の臨時列車の完乗が目的であり、増毛駅の滞在時間は僅か17分間になってしまいます。「せっかく増毛に来たのに勿体無いな」と感じつつも、「今月中にまた来るつもりだし、今回は仕方ない」と思い直し、予定通り臨時列車に乗る事にしま...

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2016-11-16 (Wed)

迫る留萌本線区間廃止!旭川~増毛間の臨時列車に乗る【1】

迫る留萌本線区間廃止!旭川~増毛間の臨時列車に乗る【1】

来月、2016年12月4日は留萌本線留萌~増毛間の営業最終日です。JR北海道では名残惜しむ鉄道ファンや沿線住民の利用が多くなる事を踏まえ、廃止まで残り1ヵ月となった2016年11月3日より計4本の臨時列車を設定しています。臨時列車は函館本線経由の旭川~増毛間が1往復、廃止予定区間内に限る留萌~増毛間が1往復で、何れも普通列車としての運行となっています。ただし、停車駅は旭川、深川、留萌、増毛の4駅に限られており、それ以...

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2016-11-15 (Tue)

上毛電鉄デハ101による「札学鉄研OB会15周年記念号」【6】

上毛電鉄デハ101による「札学鉄研OB会15周年記念号」【6】

デハ101の貸切電車が西桐生駅を出発したのは13:25。次に目指すは上毛線の西端・中央前橋駅です。前々回の記事でも触れましたが、デハ101のドアスイッチは全4個のうち3個が乗降口脇の設置。乗務員室内は西桐生方の助士側にしかありません。車掌さんにしてみればドア操作の際に客室へ入る手間が省けます。13:30、天王宿駅に入線。列車交換のため2分間停車するため、ドアが開かれ車外に出る事が出来ました。車掌さんが車外に出て、前...

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2016-11-14 (Mon)

上毛電鉄デハ101による「札学鉄研OB会15周年記念号」【5】

上毛電鉄デハ101による「札学鉄研OB会15周年記念号」【5】

大胡駅を起終点として豪快な吊り掛け音を唸らせ、上毛線の全区間を走行するデハ101の貸切乗車会。東端の西桐生駅が近づいてきた12:50、列車交換のため天王宿駅で2分間停車しました。ここでもドアが開かれ、車外での撮影が出来ました。すれ違う中央前橋行きの電車は700形(元・京王3000系)713F。井の頭線時代には見られなかった、鮮やかなフェニックスレッドを纏った編成です。入線時にはデハ101の運転士さんが、713Fの運転士に対...

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2016-11-12 (Sat)

上毛電鉄デハ101による「札学鉄研OB会15周年記念号」【4】

上毛電鉄デハ101による「札学鉄研OB会15周年記念号」【4】

大胡列車区の見学を終えた後、大胡駅に入線したデハ101に乗車するためホームへ移動します。ついでに高台になった線路沿いの道路から、停車中のデハ101を撮影。上毛電気鉄道の開業当初から走り続ける重厚な姿の古豪は、今年で88歳の米寿を迎えました。発車前からさっそく、上州の野武士を撮影しようと地元の鉄道ファンが集まってきました。沿線の歴史と共に歩み続け、群馬県近代化遺産に登録されている2両のデハ100形。群馬県近代化...

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2016-11-11 (Fri)

上毛電鉄デハ101による「札学鉄研OB会15周年記念号」【3】

上毛電鉄デハ101による「札学鉄研OB会15周年記念号」【3】

デハ101の貸切列車に乗る前に開催された、大胡列車区の見学会。前回記事で取り上げたとおり国の登録有形文化財である大胡電車庫を見学した後、Oさんの案内で離れの資料館を見学する事になりました。資料館は小さなプレハブ小屋ですが、中には上毛電鉄の歴史を偲ぶ物品が所狭しと保管されています。歴代車両の写真、各種ヘッドマーク、車両部品、設備機器などバラエティに富んだ宝の山です。この資料館は大胡電車区での見学受付を開...

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2016-11-10 (Thu)

上毛電鉄デハ101による「札学鉄研OB会15周年記念号」【2】

上毛電鉄デハ101による「札学鉄研OB会15周年記念号」【2】

大胡駅に14名の参加者が全員揃い、11:10に営業担当さんの案内で隣接する車両基地・大胡列車区へ移動しました。構内では区長さんをはじめ、検査員の方々からの出迎えを受けました。検修員の顔ぶれを見ると、意外に若い方が多いですね。ここには上毛電鉄の現役車両全20両(動態保存車両含む)が所属し、車両の検査が行われています。今回の貸切乗車会ではデハ101に乗る前に構内を見学させて頂く事になったのですが、普段も13:00~15:...

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