青森県は青森市篠田3丁目にある、仙建工業㈱盛岡支店青森出張所。仙建工業は戦時下の1942年8月18日、鉄道施設の保守・改良によって軍需輸送を増強するべく発足した国策会社です。仙台に本社を置き、東北地方の太平洋側をメインに国鉄・私鉄線の線路・土木構造物・建築物に係る各種工事を受注してきました。現在はJR東日本のパートナーとして施設保全の一翼を担い、他にJR貨物、青い森鉄道、三陸鉄道、仙台市交通局などの案件も受注...
タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-
現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です
青森県は東津軽郡今別町大字大川平字清川にある、JR北海道の奥津軽いまべつ駅。海峡線津軽今別駅を前身とし、北海道新幹線の駅として新たに駅舎・ホームを建設しました。駅長を筆頭に助役、営業職駅員(営業主任・営業指導係・営業係)が配置され、JR北海道としては最南端の職場でもあります。構内南側には保守用車の留置線群を併設しており、昇降棟と駅本屋を繋ぐ連絡通路から眺める事ができます。この留置線群は正式名称を「奥津...
青森県は東津軽郡今別町大字今別字中沢。津軽線今別駅から南へ徒歩6分、国道280号線を横断した先に「楽しい旅はJRで JR北海道」との看板を掲げた建物があります。すぐ傍を通る県道14号線(津軽中山ライン)には三内丸山遺跡、シジミで有名な十三湖までの距離を示す看板が立っており、なかなかに奇妙な光景です。この建物はかつて「青函トンネル工務所今別管理室」が入居していました。青函トンネル工務所は保線・機械・電気の各職...
青森県は東津軽郡今別町大字今別字今別。津軽線今別駅から1kmほど離れた今別町の中心部で、漁港を構える漁師町でもあります。眼前に広がる津軽海峡の向こう側に北海道がある訳ですが、実は字今別の商店街にJR北海道の子会社が拠点を置いています。その子会社とは北海道軌道施設工業㈱。1949年3月1日に国鉄の請負業者として創業した建設会社で、道内各地の国鉄線・私鉄線・専用線における保線作業(軌道保守工事・軌道改良工事など...
前回まで宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げました。駅の大まかな歴史に始まり、駅舎、プラットホーム、構内作業、関連施設に至るまで合計7本の記事にまとめております。今回は番外編として私が石巻に住んでいた少年時代、よく家族で通った思い出の寿司屋を紹介しましょう。そのお店は「竹乃浦」といい、石巻駅から国道398号を経由すれば徒歩8分で辿り着きます。住所は山下町1丁目19番6号です...
前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史については第1回で書いたとおりです。第4回から連続となりますが、今回も引き続き駅構内を観察していきましょう。前回記事で紹介した㈱ジェイアール貨物・東北ロジスティクス石巻事業所の西隣には、淡いブルーグレーと白のツートンカラーを纏ったコンクリート建築があります。1階には4台分の車庫を備え...
前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史については第1回で書いたとおりです。第4回、第5回では各プラットホームを見ましたが、今回も引き続き駅構内を観察していきましょう。駅構内東側、3番線ホームを抜け切った所に平屋のコンクリート建築があります。パッと見は操車関連の運転事務室といった趣きですね。玄関には「株式会社ジェイアール貨...
前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史は第1回で書いたとおりです。前回は仙石線ホームを見たので、今回は石巻線ホームを見ていきましょう。かつての石巻駅は仙石線と石巻線とで構内が分断されており、地元民は仙石線側を「電車駅」、石巻線側を「汽車駅」と呼んでいました。現在の石巻線ホームは汽車駅時代の施設を受け継いでおり、単式ホ...
前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史、駅舎正面の様子については既に書いたとおりです。今回からはプラットホームの様子を見ていきましょう。石巻駅構内は改札口を軸として、西側に仙石線ホーム(1・2番線)、東側に石巻線ホーム(3・4・5番線)を設けています。まずは仙石線ホームに足を運びます。仙石線ホームはラッチ内コンコースと直...
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なるほど、この平屋に乗務員が出入りしていたんですね。
次回記事に書いたとおりですが駅構内東側の旧石巻保線区が「乗務員休養室」と化しており、私が訪問した時もそちらに運転士や車掌が出入りしていたものですから、休憩所が2ヶ所あるというのは盲点でした。
前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史、駅舎正面の様子については既に書いたとおりです。今回は駅舎内へと足を踏み入れましょう。ラッチ外コンコースの様子。駅舎の大きさとは裏腹に待合室が無く、この広間にもベンチを一切置いていません。ただしラッチ内であれば別棟の待合室があります。巨匠・石ノ森章太郎が生んだキャラクター達のステ...
前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史は既に書いたとおりです。今回からは駅舎の内外を見ていきましょう。現在の駅舎は仙北軽便鉄道をルーツとする「汽車駅」に増築を施したものです。正面玄関は南面に2ヶ所あり、このうち西側の玄関がコンコースの出入口となっています。玄関アーチには「002」ことジェット・リンクの姿が!石ノ森章太郎先...
宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅。県内第二の都市・石巻の中心街に置かれた駅で、石巻線を所属線とし仙石線も乗り入れています。石巻は北上川の河口に開けた港町で、仁徳天皇の時代は伊寺水門(いしみなと)と呼ばれていたそうです。この伊寺水門が転訛し、現在の地名である「石巻」になったのだろうと言われています。1623年、仙台藩主・伊達政宗は石巻を海陸要衝とするべく、川村孫兵衛重吉に北上川...
前回記事はこちら。引き続き宮城県は宮城郡松島町高城字元釜家にある、JR東日本の高城町(たかぎまち)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史と木造駅舎については既に書いたとおりです。今回はプラットホームを見ていきましょう。1面2線の島式ホーム。駅舎側が1番線で下り列車(石巻・女川方面)、駅裏側が2番線で上り列車(仙台・あおば通方面)が発着します。ホームの南西側(あおば通方)に駅舎と繋がる構内踏切を設けていま...
宮城県は宮城郡松島町高城字元釜家にある、JR東日本の高城町(たかぎまち)駅。日本三景として有名な景勝地・松島の北方に位置する住宅街の駅です。付近には宮城県立松島高校があり、平日は多くの高校生が通学に利用します。仙台藩主・伊達政宗は1620年8月、領内に塩田が無く他藩から塩を購入している現状を問題視し、長州浪人・縄田三郎左衛門を召抱え塩田開発を命じました。三郎左衛門のいた長州藩は「防長三白」と言うほどに、...
福島県は福島市飯坂町平野字堂ノ前にある、福島交通の平野(ひらの)駅。「堂ノ前」という住所が表すとおり、駅の隣には東屋沼神社があります。東屋沼(あずまやぬま)神社の創祀年代は不明。社名が表すとおり東屋(吾妻山)の沼(雷沼)を祀った、または東征の折に蝦夷を討った日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀ったという説があります。927年に編纂された『延喜式神名帳』には「陸奥国信夫郡 東屋沼神社 名神大」の記載があ...
先日石巻へ旅行に行ってきた際石巻駅を利用しました。
その際記事中にあるホーム下の平屋は折り返し時に乗務員さんが入っていきましたので現在は乗務員詰所として使用しているのかなと思います。