青森保線技術センターの社屋(2021年12月4日撮影)結論から述べますが、JR東日本に「保線区」は一つも現存しません。ただし保線を担当する現業機関が消滅したという訳ではなく、現在は「保線技術センター」が少数ながら各地に点在しています。こう書くと「単に保線区が保線技術センターに改称しただけじゃないか?」と思われるかも知れませんが、実はそのような単純な話ではないのです。今回はJR東日本における保線区の変遷について...
タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-
現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です
JR東日本の2代目制帽(2002年12月~2020年4月)前回記事ではJR西日本が「鉄道部」と「地域鉄道部」、JR北海道が「運輸営業所」でそれぞれ採用した「業務の融合化」を紹介しました。これは駅・車掌・運転・保線・建築・機械・電気(JR北海道はバスも含む)の各現業機関を統合した地方機関における取り組みで、地上勤務の主任職・指導係職・係職については職名も融合化しています。そしてJR東日本も30年以上前の先鋒にようやく追いつ...
旧・津山鉄道部気動車分室を改装オープンした「津山まなびの鉄道館」(2017年10月8日撮影)2021年5月26日にJR東労組や国労東日本本部などの速報で判明したのですが、JR東日本が各労組に対し「現業機関における柔軟な働き方の実現」と銘打った組織・職制の大改革を提案しました。これは新型コロナウィルス蔓延による大幅な乗客減を受け、ポストコロナ時代に対応するべく「健全な危機感」を持ち、収益力の向上と構造改革にスピード感...
札学鉄研OB会ブログから私の執筆した記事を個人ブログに移行し、なおかつこちらでの新規投稿を始めてまもなく2年が経とうとしています。曲がりなりにもOB会ブログ時代から8年に渡って記事を書き続けており、これだけ執筆していると自分の記事が知らない間に何らかの反響を呼んだ・・・という事もたまにありましたね。最近、知人から「君のブログがGoogleの強調スニペットに表示されているよ」と教えてもらったので、試しに検索してみ...
貨物駅構内でコンテナ積卸作業を担う中型フォークリフト国鉄末期は「動車運転係」という駅員が運転したが、現在はJR貨物傘下の地域ロジスティクス11社に委託している2018年5月20日、札幌貨物ターミナル駅の一般公開で撮影前回記事で紹介したとおりJR貨物はJR7社の中で唯一、分割民営化当初から「保線区」を設けていない会社です。しかし貨物駅構内の側線や貨物支線、機関区等を保有しているため、保線(線路・土木構造物の保守管理...
JR貨物北海道保全技術センターの軌道モーターカー2018年5月20日、札幌貨物ターミナル駅の一般公開で撮影線路は鉄道の根幹を成すものです。車両のコンディションを万全にしたところで、線路が万全の状態でなければ列車を走らせる事は出来ません。鉄道輸送に密接に関わる施設は線路に限らず、橋梁や高架橋、トンネル、プラットホーム、落石防護工といった土木構造物も多く点在します。線区によっては防風、防雪、土砂崩壊防止などの...
2016年3月ダイヤ改正で廃止された石北本線上白滝駅(2015年9月19日撮影)国鉄の古い職制には管理職、掛職、手職といった区分が設けられていました。戦前の鉄道省では掛職を「雇員」、手職を「傭人」と定めており、これら2つの分類はその他の官公庁にも存在しました。雇員は現代で言う現業公務員のようなもので、民法上の雇用契約により官公庁に勤務し、吏員の事務補助に当たる職員の事です。一方、傭人は私法上の雇用契約により官...
国鉄万字線の廃線跡に残る上志文駅の駅舎(2019年11月24日撮影)同駅の近くには札幌車掌区の増産助役が監督する農地があったテレビ東京の番組『カンブリア宮殿』は2018年3月1日放送回にて、JR九州の唐池恒二代表取締役会長に密着していました。番組内ではJR九州が2014年に参入した農場経営を取り上げており、何と元車掌が乗務を降りて農作業に従事する姿も見られました。農業は他のJRグループでも例を見ない事業であり、村上龍さん...
国鉄釧路工場における朝8時10分の体操風景釧路工場は1973年9月の工場再編成によって課制を廃し、釧路車両管理所に縮小改組された釧路鉄道管理局釧路車両管理所(1976)『創立六十周年記念』p.25より引用我が国の体操は1928年8月、NHK大阪放送局のラジオ番組で誕生した「ラジオ体操」(当初は国民健康体操と称した)が最もポピュラーなのは言うに及びません。小学生時代は夏休みになると毎朝、近所の公園や集会所などに集合してラジオ...
https://www.youtube.com/watch?v=6N92xaW2kbc
これは今も工場などで行われてます。
腰痛防止の運動も入っていることもあり、実際やるとかなりキツイです。ですので一般体操と交互にやってました。
国鉄安全体操も存じておりますが、振付の詳細が不明なのと、そもそも斎藤由理男先生とは無関係なので敢えて取り上げませんでした。
安全体操は確か昭和40年代の導入でしたよね?
苗穂工場の正門掲示板でも「腰痛防止」のポスターがよく貼られていますし、製修の職場では今も安全体操で腰痛リスクに備えるという話は聞いた事がありますね。
『北海道新聞』2017年1月1日付朝刊第38面に掲載されたインタビュー記事道新が不定期連載している記事に「揺れる鉄路」というシリーズがあります。これは莫大な赤字を抱えるJR北海道が2016年11月、「当社単独では維持することが困難な線区について」と題して13線区を発表した事を受け、2016年12月30日から連載が始まりました。具体的には道内ローカル線を取り巻く現状や、全国各地におけるローカル線の存続に向けた取り組み、ヨーロ...
この動画に国鉄体操の場面があったので調べてみたらこのページにたどり着きました。
このような経緯があったのですね。興味深いです。