タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2023-06-07 (Wed)

土讃線阿波池田駅[1] タバコ生産で栄えた山里の「サラダ」

土讃線阿波池田駅[1] タバコ生産で栄えた山里の「サラダ」

徳島県は三好市池田町サラダ(旧:三好郡池田町字サラダ)にある、JR四国の阿波池田(あわいけだ)駅。三好市は2006年3月1日に三好郡の三野町、池田町、山城町、井川町、西祖谷山村(にしいややまそん)、東祖谷山村(ひがしいややまそん)の合計6町村が合併し発足した自治体です。四国山地と讃岐山脈に囲まれた自然豊かな環境にあり、市内南東の東祖谷山には四国最高峰の剣山が聳えます。阿波池田駅は旧池田町の中心街に位置しま...

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2023-06-05 (Mon)

伊野線鏡川専用鉄橋 2つの道路橋に挟まれた専用軌道

伊野線鏡川専用鉄橋 2つの道路橋に挟まれた専用軌道

細藪山を水源とし、浦戸湾へと流れる鏡川(かがみがわ)。総延長31km、流域面積170k㎡に及ぶ二級河川で、源流域から河口まで高知市内で完結するのが特徴です。そんな鏡川には河川名をそのまま付けた「鏡川橋」という橋が架かっています。鏡川橋は高知県高知市と愛媛県松山市を結ぶ国道33号線の橋梁で、市内西部の本宮町(ほんぐうちょう)と鴨部高町(かもべたかまち)を繋げています。こちらは路面電車の車内から撮影した橋の風景...

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2023-06-03 (Sat)

使える線路は2本だけ とさでん交通の蛍橋車庫

使える線路は2本だけ とさでん交通の蛍橋車庫

前々回の記事では高知市本宮町にある、伊野線の鏡川橋停留場を取り上げました。同電停は併用軌道区間に置かれた「有人駅」で、常駐する社員2名が「駅長」と「配車係」の業務を交代で行なっています。このうち駅長は運転整理と出発指示合図、運転通告券の発行を担当するほか、東隣の「蛍橋車庫」へ転轍機の切換に出向く事もあります。蛍橋車庫は旭町3丁目との境界に接しており、路面電車の夜間滞泊に使われています。書籍『土佐電鉄...

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2023-05-30 (Tue)

【2023年5月版】鋳物、荷役、操車・・・札幌交通機械の求人5種類

【2023年5月版】鋳物、荷役、操車・・・札幌交通機械の求人5種類

前々回はJR北海道苗穂工場の鋳物作業場について書きましたが、実は今まさに札幌交通機械㈱が苗穂工場で制輪子を作る鋳物作業員を募集しています。既に書いたとおり苗穂工場の鋳造作業は1999年4月1日に業務委託化し、札幌交通機械(通称:SKK)の従業員達が実作業に当たっています。ハローワークで公開している求人情報は以下の通りです。【職種】(準)工場内作業員(鋳物製品の製造)【雇用形態】正社員以外(準社員)※正社員登用...

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2023-05-28 (Sun)

伊野線鏡川橋停留場 複線と単線の境界を守る当務駅長

伊野線鏡川橋停留場 複線と単線の境界を守る当務駅長

高知県は高知市本宮町にある、とさでん交通の鏡川橋(かがみがわばし)停留場。すぐ南側に細藪山を水源とする鏡川が流れ、そこに電停名の由来である鏡川橋が架かっています。電停の所在地である本宮町(ほんぐうちょう)には、熊野本宮大社の分社に当たる「本宮神社」があります。本宮神社は1519年に秦氏親(はた・うじちか)が大願主となり再建した神社で、熊野本宮の象徴である3本足の八咫烏(ヤタガラス)を絵馬や提灯に描いて...

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2023-05-23 (Tue)

組織再編、業務委託化・・・実は現存しない「苗穂工場鋳物職場」

組織再編、業務委託化・・・実は現存しない「苗穂工場鋳物職場」

石狩管内は札幌市東区北6条東13丁目にある、JR北海道の苗穂工場。ここは車両の解体を伴う全般検査・重要部検査など大掛かりな製修工事を行なう車両工場です。「製修」とは国鉄時代から使われている言葉で、「車両や同部品の解体・製作・艤装などの作業と、これらに付随する検査設備の運転操作及び器具・工具の整備」を意味します。苗穂工場における製修業務は多岐に渡りますが、中でも構内北東の「鋳物作業場」では制輪子(ブレー...

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2023-05-21 (Sun)

ヨンマル宗谷線急行色の団臨「循環快速ふらの号」に乗る[3]

ヨンマル宗谷線急行色の団臨「循環快速ふらの号」に乗る[3]

前回記事はこちら。引き続き2023年5月14日、宗谷線急行色のキハ40-1747を充当した団体臨時列車「循環快速ふらの号」の模様を取り上げましょう。この列車は旭川駅を起点に滝川、富良野を経てトライアングルを描く循環列車です。主催者は東京の旅行代理店「トラベルプランニングオフィス」、北海道の鉄道サークル「夢空間の会」の二者共同。「夢空間の会」は道内JR線で団体臨時列車の運行計画を手がけています。今回の運行区間は函館...

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2023-05-18 (Thu)

ヨンマル宗谷線急行色の団臨「循環快速ふらの号」に乗る[2]

ヨンマル宗谷線急行色の団臨「循環快速ふらの号」に乗る[2]

前回記事はこちら。引き続き2023年5月14日、宗谷線急行色のキハ40-1747を充当した団体臨時列車「循環快速ふらの号」の模様を取り上げましょう。この列車は旭川駅を起点に滝川、富良野を経てトライアングルを描く循環列車です。主催者は東京の旅行代理店「トラベルプランニングオフィス」、北海道の鉄道サークル「夢空間の会」の二者共同。「夢空間の会」は道内JR線で団体臨時列車の運行計画を手がけています。今回の運行区間は函館...

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こんにちは😀 * by らんちゃん
試運転、修学旅行、の幕は、なかなかお目にかかれないですよね😉

リゾートチームという存在を、去年のラストノース中に、知りました😮

滝里トンネル、長いですよね。

富良野駅の電光板もステキ!ここの駅のフォント(丸っこい字体)があまり好きではないんですけど、でも今回のは、いい感じ。撮影に首ったけになるのも、よーくわかりますよ😉

Re: こんにちは😀 * by 叡電デナ22
らんちゃんさん。

特に修学旅行の幕は滅多に見られないですよね。
道内の修学旅行で列車1本を貸し切るとしたら、大抵は特急型車両ですし。

札幌車掌所にはリゾートチームの他にも、昔は「ブルトレチーム」というものがありました。
このブルトレチームは青函トンネルの開通に向けて結成したチームで、寝台特急北斗星などの乗務に当たり様々な検討を重ねていました。
それこそ乗務範囲も当初予定では上野~札幌間の全区間に渡り、実際に道外の停車予定駅を視察した事もあったそうです。
最終的に札幌車掌区(当時名称)は青森~札幌間の受け持ちとなりました。

ただ、戦前には臨時で横浜まで乗務した事もあったというので、上野までの乗務もあながち非現実的とは言い切れませんね。
それこそ青函トンネルなど無かった時代ですから、青函連絡船に積載する車両と一緒に車掌も乗って海峡を移動していました。

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2023-05-16 (Tue)

ヨンマル宗谷線急行色の団臨「循環快速ふらの号」に乗る[1]

ヨンマル宗谷線急行色の団臨「循環快速ふらの号」に乗る[1]

2023年5月14日、宗谷線急行色の復刻塗装車であるキハ40-1747が団体臨時列車として走りました。その名も「循環快速ふらの号」。旭川駅を起点に滝川、富良野を経てトライアングルを描く循環列車です。主催者は東京の旅行代理店「トラベルプランニングオフィス」、北海道の鉄道サークル「夢空間の会」の二者共同。「夢空間の会」は道内JR線で団体臨時列車の運行計画を手がけています。今回の運行区間は函館本線旭川~滝川間、根室本線...

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デナさん、こんばんは😃 * by らんちゃん
お久しぶりです。でも、ブログは欠かさず拝見しています。

宗谷急行色ツアー詳細、教えてもらえてうれしいです。ありがとうございます🙇

ん?はま編ではなくて、ラベ編?私はこの前日に、上り宗谷ラベ編で帰ってきました〜😃

参加費8000円、30人くらいだったのですね😃

発車標、「旭川」(着)表示、超レアー!!

ちっぷべつラベル日本酒、新十津川金滴のとは!😮

次回も楽しみにしています😉

Re: デナさん、こんばんは😃 * by 叡電デナ22
らんちゃんさん

どうも、お久しぶりです。

はまなす編成の件は完全に打ち間違いでした。
ラベンダー編成に直しております。
ご指摘いただきありがとうございます。

旭川駅で「旭川行き」の発車標を見るのは最初で最後かも知れませんw
ちっぷべつラベルは「良い物を見せてもらったなあ」と思っています。

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2023-05-13 (Sat)

道の駅「源平の里むれ」で琴電3000形335号車を見る

道の駅「源平の里むれ」で琴電3000形335号車を見る

香川県は高松市牟礼町原にある道の駅「源平の里むれ」。同駅は2007年8月4日の開設で、併設された房前公園では琴電のレトロ電車・3000形335号車が静態保存されています。形式名が4桁なのに車号が3桁というのは実に奇妙ですね。335号車は1926年、琴平線の前身に当たる琴平電鉄㈱が開業に際し発注した車両です。この時、汽車会社で1000形5両、日本車輌で3000形5両の合計10両が製造されました。何れも4桁の形式名に対し3桁の車号を付し...

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2023-05-12 (Fri)

線路から離れた保線職場 仙建工業青森出張所

線路から離れた保線職場 仙建工業青森出張所

青森県は青森市篠田3丁目にある、仙建工業㈱盛岡支店青森出張所。仙建工業は戦時下の1942年8月18日、鉄道施設の保守・改良によって軍需輸送を増強するべく発足した国策会社です。仙台に本社を置き、東北地方の太平洋側をメインに国鉄・私鉄線の線路・土木構造物・建築物に係る各種工事を受注してきました。現在はJR東日本のパートナーとして施設保全の一翼を担い、他にJR貨物、青い森鉄道、三陸鉄道、仙台市交通局などの案件も受注...

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2023-05-09 (Tue)

【琴電の保線】レトロな軌道検測車 マティサ製PV631

【琴電の保線】レトロな軌道検測車 マティサ製PV631

2023年のゴールデンウィークは4泊5日で四国に行ってきました。初日の5月3日は琴電志度線へ。琴電屋島駅で途中下車すると、駅構内の留置線に佇む保守用車を発見。かなり年季が入っており、サーモンピンクに塗装された車体は錆が目立ちます。線路向かいの公園(相引川緑地)まで足を伸ばすと保守用車に接近できました。PV-06車体側面には色褪せた「Matisa」のロゴ。Matisaとは即ち、スイスの保線機械メーカー・マティサ社の事ですね...

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2023-05-02 (Tue)

【十勝バス】オデコに亀裂が入った日野ブルーリボン(1988年式)

【十勝バス】オデコに亀裂が入った日野ブルーリボン(1988年式)

かれこれ11年前に撮影した路線バスのお蔵出しです。十勝バスは帯広市を拠点とし、十勝管内各方面に路線網を形成するバス会社。1953年から採用した黄色い車体塗装がトレードマークで、塗装デザインを変えつつも黄色ベースを貫いています。そんな十勝バスは1988年、前中ドアの日野ブルーリボン(型式:P-HU235BA)を6台導入。ナンバーは帯広22う・・15、帯広22う・・16、帯広22う・・44、帯広22う・・45、帯広22う・・46、帯広22う・・47が割り当...

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2023-04-30 (Sun)

奥津軽保守基地 海峡線と北海道新幹線の保線・電気拠点

奥津軽保守基地 海峡線と北海道新幹線の保線・電気拠点

青森県は東津軽郡今別町大字大川平字清川にある、JR北海道の奥津軽いまべつ駅。海峡線津軽今別駅を前身とし、北海道新幹線の駅として新たに駅舎・ホームを建設しました。駅長を筆頭に助役、営業職駅員(営業主任・営業指導係・営業係)が配置され、JR北海道としては最南端の職場でもあります。構内南側には保守用車の留置線群を併設しており、昇降棟と駅本屋を繋ぐ連絡通路から眺める事ができます。この留置線群は正式名称を「奥津...

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2023-04-28 (Fri)

JR北海道が青森県に置いた職場 青函トンネル工務所今別管理室

JR北海道が青森県に置いた職場 青函トンネル工務所今別管理室

青森県は東津軽郡今別町大字今別字中沢。津軽線今別駅から南へ徒歩6分、国道280号線を横断した先に「楽しい旅はJRで JR北海道」との看板を掲げた建物があります。すぐ傍を通る県道14号線(津軽中山ライン)には三内丸山遺跡、シジミで有名な十三湖までの距離を示す看板が立っており、なかなかに奇妙な光景です。この建物はかつて「青函トンネル工務所今別管理室」が入居していました。青函トンネル工務所は保線・機械・電気の各職...

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